先日、マンションの窓から2歳の双子の男の子が転落し、亡くなってしまうという悲しい事故が起きました。
このような事故が起きた際、保護者を批判する声が上がりがちですが、子どもは大人が思うよりはるかに身体能力が高く、予想もできないことをします。
どの家庭でも起こり得る事故です。
しかし、24時間、1秒たりとも「目を離さない」というのには無理がある時がもちろんあります。
だからこそ、事故が起きないように対策することや、子どもの身体能力を軽視しないということが大切です。
昨日できていなかったことが、今日できるようになっていることがよくあります。あらゆる事故を想定して対策することが必要です。
今回の事故にあったお宅でも、過去に窓を開けることがあったため、開閉防止用のストッパーを設置していったようですが、踏み台となった棚から離れた側の窓には設置していなかったとのことでした。
これは、保護者が「子どもの手が届かない」と判断していた窓に手が届き、鍵を開けてしまったということです。
対策としては、第一に、踏み台となるようなものは窓のまわりに置かないことが重要です。
しかし、年齢が上がってくると(歩いたり、よじ登ったりできるようになると)、自分で踏み台になるものを持ってきて窓まで手を伸ばすことも十分考えられます。
その場合は、窓が開かないように子どもの手の届かない位置にストッパー(補助鍵)をつけるなど工夫が必要です。
春や秋は、寒さや暑さが一段落する時期なので窓をあける機会が増えます。
「うちはまだ大丈夫だろう」「もう大きくなってきたし大丈夫だろう」と油断せず、この機会に家中の危険箇所をチェックして対策をしてみてくださいね。